国家神道と戦争

  • 2017.02.06 Monday
  • 09:04

 

 

日本を戦争へ暴走させた原因は国家神道を抜きにしては考えられない。

 

 

天皇を現人神(あらひとがみ)として絶対化し、古事記・日本書紀を唯一の神典とした国家神道は、明治維新から昭和20年の敗戦に至るまで約80年間、国民全体を支配していた。

 

 

しかも他の宗教を超越した国教として、その教義に合致しない信仰を排除・禁圧し、国民の生活や意識のすべてにわたって深い影響を及ぼした。

 

 

 

それにしても、もともと神道とは何であったのか、参考文献をもとにさかのぼって考え直してみたい。

 

 

 

本来、古神道には文書として記録した教義はない。それは日本の風土に密着した生活習慣であったという。

 

 

つまり、豊かな自然ときれいな水に恵まれた島国である故に、山川草木に神が宿る自然崇拝が生まれ、ハライ、ミソギによって身心の穢れを浄めることが何より大切な伝統となった。

 

 

 

さらに1万年前までさかのぼる縄文時代の遺跡発掘やアイヌ文化によって推定されるところでは、火と水の神を中心として「独り占めしないオキテ」のもとに共同体を形成し、魂の生まれ替わりを信じて生活していた。

 

例えば青森県の三内丸山遺跡では、約2千年にわたって500人ほどの縄文人たちが同じ地域に生活していたことが推定されている。

 

 

 

やがて3世紀に入ると、強大な権力者の支配を示す古墳が造営されるようになり、海外から渡来した部族によって縄文人が追い払われ、8世紀には天皇の祖先を祀る天つ神を中心とする記紀神話がつくられる。

 

 

 

村上重良氏(宗教学者)によれば、神道は自然発生的な神社神道、仏教や儒教と混合した習合神道、天皇の祖先神を祀る皇室神道に分類される。

 

 

 

明治維新時の国際情勢は、欧米の帝国主義はアジアに触手を伸ばしていた。イギリスは中国とのアヘン戦争に勝って中国を侵略し、帝政ロシアは樺太から北海道を窺っていた。

 

 

ついにアメリカが浦賀に黒船を乗り入れて通商を強要するに至ったが、鎖国の夢を破られた幕府はまともに対応する能力を失って右往左往するだけであった。

 

 

 但し、欧米の制度や文明文化を輸入することはできても、その精神的なバックボーンとなっているキリスト教だけは取り入れるわけにはいかない。欧米諸国はキリスト教の伝道を使命として植民地拡大を正当化している。

 

 

そこでキリスト教の代わりに、国家神道を国教として徹底的に国民を教化し、帝国主義国家の体制を固めようとした。それは皇室神道の下に神社神道を再編成した政治的な作為による国教であった。

 

 

古くから権威を保っていた京都の吉田神道も廃止された。神仏分離を掲げて寺院を破壊する極端な行為も是認された。例えば奈良の興福寺五重塔は個人に250円で売られたが、壊す費用が高くつくので破壊を免れたという。

 

 

 

さらに明治政府は、イエス・キリストの代わりに天皇陛下を、聖書には古事記を当てはめて、一神教のごとく他の神々を異端として抑圧した。

 

 

 

天照大神を最高神とし、それ以外の信仰を禁圧した。思想や言論の自由も同様に抑圧し、国家神道に違反する者を投獄した。

 

 

小学校に天皇陛下の御真影(写真)や勅語を奉安殿に祀り、神として最敬礼すること、天皇のために命を捧げることが強制された。

 

 

伊勢神宮が聖地となり、皇室神道に儒教をプラスした教育勅語を教典として国粋主義の教育が行われた。

 

 

 

忠君愛国、滅私奉公、忠孝一致、一億一心、、神州不滅、武運長久等々、今ではすっかり忘れられた標語が全国民の耳目を覆いつくした。

 

 

事実、国内では極度の耐乏生活にもかかわらず泥棒その他の犯罪は殆どなかったが、その代わり戦地では戦死者が200万を超え、南方戦線の島々で戦死した兵士の6割ほどが、じつは餓死であったという悲惨な地獄絵図がくり広げられた。

 

 

 

国家神道は、まさに疑似キリスト教であった。これは個人の主観的な主張ではなく、小室直樹氏ほか専門の学者が指摘しているところでもある。

 

 

 

中世以来のキリスト教は、十字軍をはじめとして異教徒の処刑・殺害を見許していた。そのキリスト教を国教とする西欧諸国は、アジアをはじめ世界各地の植民地化に乗り出し、伝道者がその先兵となっていた。

 

 

 

アメリカの悲惨な奴隷制度は、すべて西欧のキリスト教国による人種差別の産物であった。「八紘一宇」(天皇の威光を世界の八方に拡げ一つの家にする)を旗印に掲げた超国家主義の軍部独裁による「聖戦」は、まさに欧米諸国の模倣であった。

 

 

 

しかも国内では、天皇の名の下に一切の自由を抑圧して無謀な戦争へ突入し、民衆を赤紙一枚で戦場へ駆り立てた。治安維持法、不敬罪、宗教団体法などの悪法が次々に制定施行された。国民の人権は全く認められず法律で禁圧された。

 

 

こうした社会を正当化する大日本帝国は、前述の通り疑似キリスト教というべき国家神道を根底にしていた。植民地獲得の戦争を聖戦と信じさせるために国家神道が果たした役割は大きい。

 

 

 

明治以来の大日本帝国は欧米の尻馬に乗って、欧米に遅れじと武力による植民地獲得と支配の野望を追求しようとした。

 

 

http://www.geocities.jp/shougen60/kokkasinto.html

 

 

 

 

☆ 今 この時代に戻そうとする 塚本幼稚園などは 恐ろしいですね。

 

引用させていただいた記事には、納得できないところ (例えば 今も天皇神格化は相変わらず続いていて、大日本帝国が人々の意識に入り込んでいると思うので)、ある部分はぬかしました。

 

 

人が戦争に行くという行為は、アヘンのように、刷り込まれた 宗教的な高揚感なくしてできないと思います。

 

そこに、天皇と言う存在を利用した。

 

 

おまけに、天皇財閥は戦争に行かず、あるいは、行ったとしても安全地帯で、ビジネスとして、大いに稼いだ。

 

 

キリスト教、欧米だけを悪魔化するのは、幼稚な日本なりすましのやり方です。

 

 

キリスト意識をはく奪した、悪魔教が、キリスト教と名乗っているだけです。

 

 

日本は、天皇教を、それとなく強要する勢力がいるのであれば、決して 多神教でもなんでもない。

 

ただの一神教、カルトです。

 

 

 

 

 

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