縄文時代の「貝塚」は ゴミ捨て場ではなかった

  • 2019.07.03 Wednesday
  • 21:58

 

 

「貝塚」は縄文人のゴミ捨て場ではなかった!

 

縄文の精神に立ち返って既成の事実を見直す事で、新たな可能性が見えてくる。

 

 

他者とはちがう「自己」を追求するより、周りとの共認形成、期待応合を礎に生きた方がよほど充足する。

 

これは現代人の中に縄文人から受け継がれた精神性が今なお息づいている事、西洋近代観念がそれに蓋をしている事の証左と言えます。

 

 

 縄文人の「他者と自分を区別しない」精神は、人間だけでなく、自然現象や動植物、あるいは土器、石器といった等の道具に至るまで対象となっていました。

 


それを裏付けるのが、近年の「貝塚」に対する研究です。

 

今、日本では「貝塚」に対する概念が一変しつつあります。

 

 

 現代日本の考古学は、明治初期、アメリカ人考古学者のエドワード・S・モースの大森貝塚の調査によって幕を開けます。

 

 

モースは欧米で培った見識から、貝塚を縄文人の「ゴミ捨て場」と断定。

日本考古学も学校教育もずっとその見解で進んできました。

 

 

しかし近年、「貝塚」とはゴミ捨て場どころか、縄文人の精神性を表す「重要な場所」だったのではないか、

 

そこに日本の縄文人が抱いていた「他者と自分の同一視」「すべてが畏敬と感謝の対象」という精神が色濃く反映されているのではないか、という研究が発表され注目を集めています。

 

 

以下に「東洋経済」さんの記事を抜粋して紹介します。

 

 

【他者と自分を区別しない、という感覚は人間同士にだけ適用されたわけではない。】

 

(前略)

 

縄文人はすべてのものに命が宿ると考えていたとされる。

 

これは、縄文人に限らず、世界中の狩猟採集民に多い世界観である。

 

人間も動物も植物も、果ては土器だろうが石器だろうが、すべてのものに命が宿っていると考えた。

 

だから彼らは、土器や石器が持つ「道具としての役割(命)」が終わったとき、それらに感謝の意を込めて廃棄の祭りをしたとも言われる。

 

 

 貝塚はその一例と言っていい。

 

以前は縄文人たちが食べた物を捨てた「単なるゴミ捨て場」だと考えられてきた。

 

しかし、よくよく貝塚を観察してみると、食べ物のカスは当然ながら、縄文人骨もあれば縄文犬の骨もあるし、割れた土器もあれば土偶もある。さまざまなモノが渾然一体となって貝塚を構成していることがわかってきた。

 

 

 ということは、貝塚というのはただのゴミ捨て場ではなく、命がついえたものの、送りの場(天に命を送り返す場所)だったのではないかと見解が変わってきている。

 

 

 

 縄文人たちの仕事には今の私たちが思うほど、男女の区別が明確にはなかったのではないか。

 

身体的に能力が違うという点で男女の仕事の区分はあったと思うが、それ以外の感覚として、どちらかの存在が劣っているとか上とか下とかという意識などみじんもなく、

 

彼らが生きる世界では、男女はもちろんのこと、すべての存在が同じ命あるものとして等しくあったのではないだろうか。

 

 

西洋の観念は、謂わば「人間中心主義」。万物の頂点に人間が君臨し、自然は人間が支配するものだという考え方です。

 

それに対して日本人の精神は、自然を受け入れ、共存する事を選びました。

 

日本の気候は、豊かな恵みをもたらすと共に、時に容赦なく牙をむきます。

 

大きな被害をもたらす地震、洪水、火山、豪雨豪雪等、自然の前に人間は無力な存在である事を日本人は痛感してきました。

 

 

それ故、日本人は万物に対する感謝と畏敬の念が強く、すべての存在が同じ命あるものとして等しくあったのではないでしょうか。

 

 

 紹介した貝塚研究の事例も、西洋観念の呪縛から離れ日本人の縄文精神や共同体性という視点で見直したとき、新たな事実が浮き上がってきたという事だと思います。

 


教育、仕事、人間関係など様々な場面でも、この日本人の精神から見直す事で、新たな事実と可能性が見いだせるのではないでしょうか。

 

 

http://blog.nihon-syakai.net/blog/2019/06/9028.html

 

 

 

 

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  • 2019.08.23 Friday
  • 21:58
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    コメント
    心に温かいものが流れました。温かい鳥葬のようです。
    • 矢野櫻子
    • 2019/07/04 4:18 PM
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